この記事では、iPhoneのセキュリティに関することや、第三者やハッカーからあなたのiPhoneや保存されている機密データを守るための方法を紹介します。
あなたのiPhoneを保護する際に、知っておくべき5つのことを順番に見ていきましょう。
その1:iOSを最新の状態に保つ
あなたがお使いのiPhoneのiOSが、最新の状態になっているかどうかを確認してください。ハッカーは、OSの欠陥を見つけると、修正されていない脆弱性を利用してハッキングしようと試みます。iOSをアップデートすることで、セキュリティを強化できます。
以下の方法で、iOSを最新バージョンにアップデートしましょう。
1.ホーム画面から「設定」を開く。
2.「一般」>「ソフトウェアアップデート」をタップする。
最新バージョンになっていない場合は、新しいバージョンをダウンロードしてインストールするように求められます。
現時点でのiOSの最新バージョンは14.1です。問題点やiOSのセキュリティ上の欠陥を修正するために、定期的にリリースされるアップデートを実行しましょう。
その2:複雑なパスコードを作成する
iPhoneのパスワードをクラックするハッキングツールを使うと、4桁のパスコードだと数時間、6桁のパスコードは数日でクラックが可能です。
以下の方法で、ロック解除用に複雑なパスコードを作成できます。
1.ホーム画面で「設定」をタップする。
2.「Face ID(Touch ID)とパスコード 」を選択する。
3.「パスコードを変更」ボタンをタップする。
4.「パスコードオプション」をタップして、カスタムの数字コード、またはカスタムの英数字コードに切り替えて、複雑なパスコードを作成する。
この手順で、標準の6桁よりも長いパスコードを作成できるようになります。
あなたのiPhoneは、Face IDや指紋で保護されているかもしれませんが、第三者でもパスコードを使えば簡単にロックを解除できます。簡単なパスコードを設定していると、すぐにハッカーに侵入されてしまいます。
その3:不明なリンクを開かないようにする
テキストやメールなどで不明なリンクを受信した場合、リンクをクリックしてはいけません。iPhoneがハッキングされるかどうかに関わらず、このリンクには、あなたのiPhoneを脅威にさらす可能性のある内容が含まれているかもしれません。
リンク先のページは、本物のウェブサイトとほとんど区別がつかないように作られていることもあるので、以下のことを確認しましょう。
1. HTTPSと鍵マークがあるかどうか。
2.リンク先のURL。
3.サーバー証明書の内容。
ハッカーが、この方法でiPhoneへのアクセスを得たというケースは多くないですが、ハッキングされる可能性は無きにしもあらず。メールやメッセージの見た目が信用できない場合は、絶対にリンクを開かないようにしましょう。
その4:写真の撮影場所の情報を共有しない
撮影された場所を明らかにするメタデータが含まれている写真から、個人情報が盗まれることもあります。
iOS.13以降から、写真の位置情報を共有しないように選択することができるようになったので、設定でオフにしましょう。
以下の方法で写真に位置情報を埋め込まないように設定できます。
1.ホーム画面で「設定」を選択する。
2.「プライバシー」ボタンをタップする。
3.「位置情報サービス」を選ぶ。
4.「カメラ」をタップし、位置情報の共有で「なし」を選択する。
その5:VPNサービスを導入する
VPNサービスとは、2つの拠点間に仮想的にサーバーを構築することで、公共の回線を通らず直接拠点同士を繋げることができるサービスで、高度なセキュリティが確保できます。
公共Wi-Fiなどのネットワークを介してデータのやり取りをしている場合、機密データが漏洩したり、第三者に盗まれたりする可能性が十分にあります。
VPNサービスを利用すれば、たとえオープンネットワークや公共のWi-Fiを利用していたとしても、データの安全性が保たれます。
まとめ
「まさか、自分のiPhoneがハッキングされるわけない」と考えるかもしれません。しかし、Appleのデフォルトのセキュリティ設定だけでは、日々進化し続けるプライバシーの脅威からあなたのiPhoneを守るには十分ではないのです。あなたのiPhoneとプライバシーを完全に保護するには、上記の方法に従いましょう。