XPS はXML Paper Specificationの略で、Microsoft社が開発した、文書のテキスト、画像、色などのデータを記録できる閲覧用のフォーマットです。複数のファイルをZIP形式で圧縮したフォーマットですので、XPSファイル名の拡張子を.xpsから.zipに変更すると、ZIPファイルを開く方法でXPSファイルを開けます。また、Windows Vista以降のパソコンであれば、標準で再生ソフトがインストールされているため、ダブルクリックすれば、文書の内容を読むことができます。
XPS形式のファイルは使用環境によらず、元のままに表示することができ、印刷するには向いてます。これはPDFに似たところです。PDFとどこが違うのを言うと、編集機能が付いているPDFに対して、XPSドキュメントは内容の編集やページ整理などの操作を行えない点には注意が必要です。したがって、XPSファイルを編集するなら、PDF形式に変換する必要があります。では、その変換方法について説明します。
一、「PDF変換」を使用してXPSファイルを変換する
二、Adobe AcrobatでXPS をPDFに変換する
一、「PDF変換」を使用してXPSファイルを変換する
「PDF変換」は名前の通り、ほかの形式ファイルをPDFに変換する専用ソフトだから、その操作はとても簡単です。手順は次のようになります。
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1.「PDF変換」を起動して、メイン画面の「PDF変換」をクリックしてください。
2.「ファイルの追加」の前にあるボタンをタップしてから、出てきた画面からXPSファイルを選択し、またはブランクにドラッグ&ドロップしても追加できます。複数のXPSファイルを追加することが可能です。
3.変換したいXPSを追加してから、「フォルダへ保存」で保存先を決め、緑色の「コンバート」ボタンを押します。
4. XPSファイルが PDFに変換されます。「変換完了」画面の「フォルダを開く」ボタンをタップしたら、保存したPDFを見つけて、チェックすることができます。
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二、Adobe AcrobatでXPS をPDFに変換する
Adobe Acrobatは本格的にPDFを作成、編集、加工するソフトとして、XPSファイルのPDF化ができます。具体的には二つのやり方があります。
Adobe Acrobatを起動して、左上の「ファイル」タブを押してから、「作成」の「ファイルからPDF」をタップします。出てきたウインドウからXPSファイルを選択します。
もしくはAdobe Acrobatを起動しなくて、XPSファイルを選択し、右クリックしてから「Adobe PDFに変換」をクリックします。
これで、XPSファイルはPDFファイルとして開きます。最後はファイル内容を確認して、保存ボタンを押すれば、XPSから変換したPDFファイルを作成できます。
Adobe Acrobatで変換作業をするのは便利ですが、複数のXPSファイルの場合、一つずつ保存ボタンを押し、保存先を選択しなければならないので、手数がかかります。処理したいXPSファイル数が多いなら、「PDF変換」を利用して一括変換すると気楽だと思います。